「自分を大切にしよう」「自分に優しくしよう」っていう言葉、最近よく見かけませんか?
言ってることは分かるけど「優しく」って、具体的に何をすればいいのか、よく分からない人もいるのではないかと思います。
特に自己肯定感が低かったり、無価値感が強い人は「自分に優しく」って一体なにをすれば
良いのか分からない、そもそも自分に優しく出来ていないことにすら、気づけていない。
そんな人もいるんじゃないかと思います。
なんかしんどい、人と一緒にいると疲れちゃう、自分は劣っているからもっと頑張らなきゃ!
もしそんな風に思っているのなら、本当に自分のことを大切に出来ているか、一度振り返ってみても良いかもしれません。
今でこそ「頑張りすぎなくていいんだよ」とか「自分にも優しくしよう」みたいな価値観が浸透してきていますが、ちょっと前までは「我慢は美徳」みたいな風潮が強かったですよね。
周りの人達のことばかりで、つい自分のことを後回しにしてきた人も少なくないと思います。
でもやっぱり、一番大事にすべきは自分ですよ!
他人の言葉に一喜一憂したり、自責や自己犠牲ばかりしていては、心はしんどいままです。
とはいえ、
心の癖は一朝一夕で変わるものはないので
「自分を大切にするぞ!」と頭では思っていても、継続するのはなかなか難しいと思います。
そこで今回は、自分を大切に扱うための根本的なアプローチについて書いていきたいと思います。
自分を大切にするとは
そもそも自分を大切にするとはどういうことか。
それは「自分の心の声や感情に従う」ということです。
不快なものは避ける、やりたい事をやる、食べたいものを食べる、嫌な人とは距離を置く。
一見当たり前に思えるこの行動、意外と出来ていない人も多いのではないでしょうか?
本当は嫌なのに「大人だから」と我慢したり、
相手の顔色を伺って、感情を押し込めていませんか?
感情は、心の本音です。
理性や思考で感情を抑え続けてしまうと、だんだん自分の本音が分からなくなってしまいます。
感じたままに行動する。
自分を大切に扱う方法は、意外とシンプルなんです。
自分の本音を取り戻す
今まで感情を抑え続けてきたことで、自分の本音が分からなくなっている場合
どうすればそれを取り戻すことが出来るのか、次の項目で触れたいと思います。
自分と向き合う時間を作る
まずは一人で過ごす時間を設けて、外からのノイズを遮断してみてください。
出来れば休みの日などを利用して、長時間確保できるといいですね。
自分一人の時間にぜひやっていただきたいことが、
「紙に自分の思いを書き出す」という作業です。自己分析ですね。
人間の思考スピードは早いので、
頭で考えているだけでは、どんどん次の思考に移ってしまい、自分が感じていることを自覚できなかったりします。
自分の思いを認識→言語化して書き出す→書き出したものを改めて確認する
このプロセスを踏むことで、自分の思考や感情を整理することが出来ます。
「自分は今、怒っているな」→「なぜ怒りが湧いたのか?」→「会社の同僚にマウントを取られたから」→「怒りが湧くということは、実は自分もそのことについてコンプレックスを抱いているのではないか?」
こんな風に思ったことを自由に書いて、深掘りしてみてください。
頭に浮かんだことを書き出して、自分自身に問いかける。
これが自己対話になります。
これを続けていくと、自分がどういう人間なのか行動パターンが見えてくるようになります。
そして次に「どうして自分は今、こういう性格になったのか?」
自分のルーツを辿るように、人生を振り返りながら、自分と対話してみてください。
そうすることで、自分自身を大切にできない根本の原因や、心の欲求に気づくことができます。
長い人生で形成されてきた心の癖は、なかなか直らないものです。
数ヶ月、人によっては年単位の時間が掛かるかもしれません。
それでも愚直に続けていけば、自分の本音や価値観、感情がいずれ分かるようになって来ます。
正直めんどくさい作業ですし、過去を振り返ることでシンドくなるかもしれません。
そしたらやめても良いんです。
「気が向いたらやる」くらいの気持ちでいる方が、かえって続いたりします。
本音や感情に気づいたら
自分の本音に気づくことが出来たら、否定することなくただ認めてあげてください。
「あぁ、そんな風に思っていたんだな」
「本当は寂しかったんだな」
「だから自分ってこういう性格なんだな」
こんな風に、自分自身の本音に気づくだけでもかなり生きやすくなります。
本音や感情に気付いて、自分の意志で行動することが、自分を大切にするということです。
「あれしたい!」「これはやりたくない!」「あれが食べたい!」「この人なんか苦手…」
内なる自分の声に耳を傾けてあげてくださいね。
もちろん社会で生きていくためには、感情のままに行動するのが難しい場合もあります。
「嫌だな。。。」って思いながらも、やらなきゃいけないことも確かにあります。
これは別に「感情的になれ!」と言っているわけではないのです。
「本当はどう思っているか」をしっかり自覚した上で、その場に適した行動を「自分で選ぶ」ということが大事なのです。
やりたいことがあるのにできない状況なのであれば、それが出来るときにやればいいですし、どうしても苦手でやりたくないことがあれば、それをやらなくても良い方法を考える。
あくまで生きやすくなることが目的なので、後先考えずに感情的になって取り返しのつかない事態に陥っては元も子もありません。
たとえその場に適した行動が自分の感情に反することであっても、それを自分の意志で選んだのであれば、自分を大切に出来ていると言えるのです。
何事もバランスです。
ただ、長年抑圧してきた人はそれが上手く出来なかったりします。
例えば「○○するべきだ!」のような言葉を、自分自身に投げかけていませんか?
出来ないことばかりに目を向けて自分を責め続けてしまったり、自分に投げかける言葉にしんどくなっているのあれば、自分を大切にしているとは言えないですよね。
まるで自分に呪いを掛けているような、心の癖がついています。
自己対話をする中で、いったい何が自分をしんどくさせているのか、
一度振り返ってみることをお勧めします。
心の呪いに気づく方法
何が自分をしんどくさせているのか。
前述したように、思考を書き出して整理するのがいちばん根本的な方法ではあるのですが
人との会話や読書、SNSなどを通じて他人の考えに触れてみるのも一つの手です。
新しい気付きが得られると思います。
今の時代だと、チャットGPTのようなAIを活用するのもアリだと思います。
もちろんこのブログでも、生きやすくなるヒントを少しずつ発信できたらと思います。
一つの価値観に縛られるのではなく、
色んな人の考えを取り入れることが、生きやすくなる為の第一歩となります。
まとめ
- 自分を大切にするとは、本音や感情に気づいた上で行動すること
- そのためにはまず、自分の価値観や本音を知る
- 自分の価値観や本音は否定せずに、ただ受け止めてみる
- 色んな人の考えを取り入れてみる
ストレスが多い現代では、自分を後回しにする場面も多かったりして
自分を大切に扱うことを忘れがちだと思います。
そんな中でも自分と向き合う時間を設けて、
本当に望んでいること(感情)を叶えてあげてください。
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